今週の主な国内ニュース 2015年12月28日から2016年1月2日まで
*今週、ハノイで、中央汚職防止対策指導委員会委員長を務めるグェン・フ・チョン共産党書記長は同委員会の第9回会議を主宰しました。今回の会議では、汚職防止対策に関する2015年の実施状況と2016年の方針、この3年間にわたる中央汚職防止対策指導委員会の活動などが討議されました。会議で、チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「今後、特に、来年行われる第12回党大会後、汚職防止対策がさらに効果的に実施されるように努力しなければなりません。汚職は差し迫った問題となってきました。汚職との戦いは長期的、かつ、複雑で困難な闘いです。それぞれの人々は自らの責任を認識した上で、さらに決意を固める必要があります」
*今週、政府は、各地方行政府とのテレビ会議を行い、2016年の経済社会発展と国家予算の実施に関する国会決議の展開について討議しました。席上、グエン・タン・ズン首相は、「現在、グローバル化が進められており、市場経済における競争が増し、ASEAN共同体が誕生し、多くのFTA=自由貿易協定が締結され、55カ国との経済協力が促進されている」と指摘しました。また、ズン首相は、具体的な目標を出し、その中で、インフレ抑制や、マクロ経済の安定の維持、社会主義的方向に沿った市場経済体制の完備、人材育成、インフラ整備、社会福祉の確保、貧困解消、国民の物心両面の生活の更なる改善などは優先課題としていました。
*今週、ハノイで、グエン・タン・ズン首相の主催の下、12月の政府月例会議が行なわれました。席上、2011年~2016年期の活動報告、2015年の法律、法令制定計画の実施状況、2016年の任務などについて討議が行なわれました。会議で、ズン首相は「任期中、政府は党と国会の主張、決議を厳格に実施したうえで、行動計画に具体化させるとともに、総合的かつ全面的に任務を履行し、経済社会発展を国防・安全保障、社会公平の確保、国民の物心両面での生活の向上と連携させ進めてきたと明らかにしました。
*2015年12月31日、ASEAN=東南アジア諸国連合共同体が正式に発足しました。これはASEANの発展にとって重要な転換点とされています。この出来事を祝うため、31日午前、ハノイで、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相の主催の下、ASEAN旗の掲揚式が行なわれました。式典で、ミン副首相兼外相は「ASEAN共同体の発足は平和、友好、協力、発展に向けて、この半世紀にわたり取り組んできたASEAN加盟諸国の努力の賜物である」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは1995年以来、ASEAN共同体の構築と協力のため、積極的に参加してきました。今後も、ベトナムはASEAN協力強化に向けて引き続き他の加盟諸国と連携します」
*12月30日のベトナムとインドネシアとの外交関係樹立60周年記念日にあたり、ハノイで、ベトナム友好諸組織連合会とベトナム・インドネシア友好協会は、両国の外交関係樹立を記念する式典を共催しました。開会式で挨拶に立ったベトナム・インドネシア友好協会のグェン・ダン・テェン会長は「両国関係は経済、政治、国防安全保障、教育分野などに大きく発展してきた。政治面では、両国は信頼たる相手国である。経済面では、インドネシアはASEAN=東南アジア諸国連合におけるベトナムの第4位の大きな経済相手国でもある。」と明らかにしました。